私は研修医4年目で、2011年4月から徳之島診療所で勤務しております。  
 まずは島の紹介をさせて頂きます。徳之島は鹿児島から南へ約500キロ、沖縄より少し北の海に浮かぶ人口2万7000人の島です。かつて歴代長寿世界一だった泉重千代さんと本郷かまとさんを生んだ島で、あの高橋尚子選手がトレーニングをする島でもあります。青い空と青い海、緑のさとうきび畑と自然が豊かで、そこに暮らす人々ものんびりしていて、とってもいいところです。(ただし、闘牛と選挙の季節は島中が熱くなるのですが…。)  
 学生のみなさんは、離島診療所というとDr.コトーを想像されると思いますが、ここでの医療もドラマ同様、命の重さをひしひしと感じさせる医療です。
 小児から成人、高齢者まで、あらゆる年齢の患者に対応し、1日外来患者数80人前後(時には嵐のように患者さんが押し寄せる日も)、病棟、訪問診療、往診などを行っています。

 
外来では、かぜなどの急性疾患に始まり、慢性疾患(高血圧、糖尿病等)のマネジメントを中心に行っています。
 
時には言葉の壁があり診察室での会話が困難な時もありますが、地元の看護師による通訳があり問題ありません。町が3つあり、それぞれで微妙にイントネーションが違うのでさらに困ります。
 ここで研修してから少し感じられるようになったのは、臨床センスです。かぜを100人以上見ると、中にはかぜ以外の病気が隠れていたり、手の皮膚がなんかおかしいとのことで入院精査したら10万人に5人の病気の人だったり、と森を見ているようで実は木を見分けられる、そういった実力が自然と養われるフィールドであるような気がします。
 離島医療に興味のある君!全く興味がないというあなた!!とりあえず是非見学にきてください。


続きはwebで。
http://www.tokushin1965.jp/
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