ささき なおこ
佐々木 直子
PROFILE

【病院】 総合病院 鹿児島生協病院
【所属】 内科・内分泌
【大学】 鹿児島大学
【卒年】 1991年


 医学部の学生時代、同級生女子と冗談混じりに「お嫁さんが欲しいよね
ー」と話していました。外科の講師ドクターからは、「女は結局辞めるか
ら、出来が悪くても男の方がいい」などと言われたりもしました。(ま、
そういう時代でした)

女性も普通に仕事をしつつ家庭も持って、というのは当たり前のように考
えられていますが、それでも「お嫁さん」がいる男性医師と、家庭持ち女
性医師が全く同じ条件で働けるわけではないと思います。女性医師といっ
ても先輩ドクター達のように、家のこともほぼこなしてバリバリ働くスー
パーウーマンもいれば、私のように家事が苦手で、家のことは実は何でも
夫がやった方が早い!というへなちょこ女医もいるワケでして。まあ、医
師という職業に関わらず、自分のできることを無理なくやる、というのが
良いのでは、と思いますね。皆が同じようにしなければならないというこ
とはないと思うんです。

ともあれ、この年までどうにか働き続けることができたのは、周囲のサポ
ートがあってこそ。子どもが小さいうちは特に、ですね。しょっちゅう熱
を出して(ホント保育園に預けた当初は例外なく熱発するんです)その度
迎えに行くんですが、「何でこんな思いまでして働かんといかんのよ…」
と情けなくなり、連絡帳で弱音を吐いては担任の先生から「働くお母さん
はみんなそうおもわれるようです。大変でしょうが、応援しています」と
いたわりの言葉をもらって涙したこともあります。夫はもちろん、保育園
しかり、夜のカンファレンスに出るために友人に子どもを預けて夕ご飯を
食べさせてもらったり、登園停止の病気になった時には遠方から親に来て
もらったり、本当にいろいろな人に助けられてきたと思います。

子どもは二十歳の長男を筆頭に末っ子の三男(中二)まで4人(三男一女)おりますが、子育てしているというより、子どもと一緒に育っている感じです。(ホントか?)今日も三男に眉間のしわをチェックされ、「あんた達が苦労かけるからだろーが!」と吠えた母です。まだまだ戦いは続きます。

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