医学部の学生時代、同級生女子と冗談混じりに「お嫁さんが欲しいよね
ー」と話していました。外科の講師ドクターからは、「女は結局辞めるか
ら、出来が悪くても男の方がいい」などと言われたりもしました。(ま、
そういう時代でした)
女性も普通に仕事をしつつ家庭も持って、というのは当たり前のように考
えられていますが、それでも「お嫁さん」がいる男性医師と、家庭持ち女
性医師が全く同じ条件で働けるわけではないと思います。女性医師といっ
ても先輩ドクター達のように、家のこともほぼこなしてバリバリ働くスー
パーウーマンもいれば、私のように家事が苦手で、家のことは実は何でも
夫がやった方が早い!というへなちょこ女医もいるワケでして。まあ、医
師という職業に関わらず、自分のできることを無理なくやる、というのが
良いのでは、と思いますね。皆が同じようにしなければならないというこ
とはないと思うんです。
ともあれ、この年までどうにか働き続けることができたのは、周囲のサポ
ートがあってこそ。子どもが小さいうちは特に、ですね。しょっちゅう熱
を出して(ホント保育園に預けた当初は例外なく熱発するんです)その度
迎えに行くんですが、「何でこんな思いまでして働かんといかんのよ…」
と情けなくなり、連絡帳で弱音を吐いては担任の先生から「働くお母さん
はみんなそうおもわれるようです。大変でしょうが、応援しています」と
いたわりの言葉をもらって涙したこともあります。夫はもちろん、保育園
しかり、夜のカンファレンスに出るために友人に子どもを預けて夕ご飯を
食べさせてもらったり、登園停止の病気になった時には遠方から親に来て
もらったり、本当にいろいろな人に助けられてきたと思います。
子どもは二十歳の長男を筆頭に末っ子の三男(中二)まで4人(三男一女)おりますが、子育てしているというより、子どもと一緒に育っている感じです。(ホントか?)今日も三男に眉間のしわをチェックされ、「あんた達が苦労かけるからだろーが!」と吠えた母です。まだまだ戦いは続きます。
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